グロータックコラム

Shingo
2026/03/09 23:03

東京サイクルデザイン専門学校の卒業制作展に行ってきました

当サイトの登録メンバーであるチェジウンさんからお知らせをいただいたのもあって、3月7日(土)に、スタッフGさんと共に、東京サイクルデザイン専門学校の卒業制作展に行ってきました。

チェジウンさんは、この学校の卒業生。彼とも合流し、一緒に卒業制作の作品を鑑賞したり、学校の施設の案内もしていただきました。


まずは、自由な発想力で仕上がった数々の力作の中から、ワタシが気になった作品の一部を紹介します。

ENVEの高級ホイールが目立たなくなるほどの、オリジナリティを持ったTTバイク
卒業制作は学校側から供給されるフレームのパイプ以外のパーツは全て自分で用意するものと聞いたので、この自転車だけでも相当な費用がかかっているようです。


トラック用ピストバイクですが、集合ステーの溶接部にアイデンティティを感じますね


一見、なんの変哲もない街乗り系ミキストフレームですが、可能な限りシンプルな外観で、ミニマムなフェンダーのおかげでより軽快さが増しているように思えました。


大きなバスケットで積載力を増したカーゴバイク。これから増えてくるとウキウキするのが前後異径のカーゴスタイルだと個人的には思っております。卒業制作にもカーゴはいくつもありました。


とっても積載面積のでかいカーゴバイクに、リカンベントの要素と合体した作品。ユニークなのは運転手がハンドルを傾けると、上体の姿勢も同時にハングオンできる機構。通常の二輪車に近い乗車感覚が得られるとのこと。また全長がとても長いために連結部で切り離して分割も可能なんだとか。
当学校が主催したSpin the Future2026というアワードでも受賞された力作でした。

一輪車って乗るのがちょっと難しい!って思ってますが、これなら乗れそう!
ハンドルが付いているので、両手でバランスをとる従来の一輪車よりも二輪車に近い体幹で乗れそうですね。というか本気で欲しくなっちゃいました。


Wトップチューブ+シートチューブレス+ふんわりしたシートステイという特徴的なフレームワーク。合理的な剛性とか軽量性とかで判断するのではなく、スタイリッシュなデザインの自転車ってだけで気分はアガリますよね。


カーゴバイクと同じくらい多かったのがTT系。近未来的な大胆なデザインのTTバイク。シートステイの接合部にスパイスが効いておりました。色使いも綺麗でした。


自立する大人サイズのキックバイク? 内側に傾いた二つの後輪。どのような感覚で曲がったりするのか想像を巡らすだけでも面白い乗り物です。


普通のロードバイクに連結するスタイルのカーゴバイク。
よく見ると、突き出した2本のマフラーが付いているという遊びゴコロが!!


コレ、今回展示の中で最も乗ってみたい自転車!
フレーム中央に慣性の力を貯めておくフライホイールが存在しております。走行中に左手のレバーを握ると、後輪前方にある小さなホイールが上方向に移動し、後輪の回転をフライホイールに伝えます。十分にフライホイールが回転したところで左レバーを解放。フライホイールだけがぐるぐると回転を続けます。信号待ちなどで停止した状態で再度左レバーを握ることで、回転するフライホイールの力が後輪をアシストして推進力に変えるという仕組み。(この説明で伝わりますでしょうか?)
電力のいらない回生アシスト自転車とよんだらよいのでしょうか。とにかく乗って確かめたい自転車でした。


トップチューブとダウンチューブの中間に弧を描いた細いチューブのあるフレームワーク。もしかしたら担ぎに都合がよいのでしょうか?製作者の真意を聞いてみたくなるのも展覧会の楽しさですね。


一体感のあるステムとシートポストの同色ペイントこのままでも売れるのでは?と思ってしまう美しさのピストバイク。よく見ると使いやすく美しいワタシ好みのスライディングエンドでした。


少数ではありますがフルサスMTBもありました。
よく見るハイピボットのフルサスかと思ったのですが、、、

なんと、BB シェルが3つ!!!つまり前後異径のホイールサイズにした時など、BB位置を自分好みに設定できるという大胆かつアッパレな発想力!


とびっきりの旅ロマンに酔いしれる小径車。オーダーメイドのフレームバッグ、4Wayのパニアバッグ、ケーブルが上に出るクラシカルなブレーキレバーとセライタリアターボ。。。

果たしてこの製作者は何歳なんでしょう?とノスタルジックな旅バイク。きっと旅している間に、何人もの私のようなオッサン・サイクリストに止められては質問攻めにあうことでしょう。


長文にお付き合いいただきありがとうございました。最後はシングルグラベルバイクの登場です。エキセントリックBB+スライディングエンドと、チェーン長を調整する二つのパーツがつくことで、チェーン長を調整するだけでなく、タイヤの太さのクリアランス、リアセンターの長さによる乗り心地の調整、ペダリングを左右するBBハイトの調整と、いろんな味付けを楽しめるシングルバイクになっておりました。アウター受けやハンガーも付いているのでギヤードも楽しめるという大きなオマケ付きというのも良い点でしたね。

いかがでしぃたでしょうか?

売れる・売れないという営業感覚よりも、こんなものあったらいいな、こんなバイクにのってみたいなという自由奔放な熱い魂が宿っている学生だからこその作品に敬意を表したい。
そんな熱い感動が込み上げたワタシでした。

こうした素晴らしい作品を作った生徒たちが、熱いモチベーションを持ったまま自転車業界にて邁進してくれるのを期待しつつ、受け入れる私たちももっと頑張らないといけませんね。

また、来年の作品が見たくなったので、来年も行こうと思います。

(スタッフS)

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1 件の返信 (新着順)
チェジウン
2026/03/10 10:34

卒業展示会を一緒に楽しむことができて、とても嬉しかったです。
毎年、学生たちの作品を拝見しながら私自身も新しいアイデアをもらい、学生時代のことを改めて思い出します。
今年の展示会は特に創造的で新しいジャンルの自転車が多く、とても嬉しく思いました。来年も楽しみにしています!